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Posted by TI-DA at

2005年04月26日

浸水被害

ニュースでエマウスのある地域が大雨で浸水している映像を見ていたのでもしかして…と思って行ってみたらやっぱり大変なことになっていた。浸水のため今日はお休み。ルシアに掃除と片づけを手伝って!と言われ、洗剤などを抱えてアルチへ行ってみると1人の女の子が来ていた。今日が休みだという連絡が行かなかったという。家に電話のない子も多く、連絡と言っても口伝えなのでこういうことも起こる。その子はバスで1時間以上かかるところに住んでおり、午後から学校もあるので家に戻るのはイヤだと言って昼までいることになった。

エマウスの目の前はドブ川が流れていて、年に一度位は大雨のために溢れ出すという。今年は50cm以上床上水浸水したが、ルシアによると年々浸水被害はひどくなっているらしい。熱帯雨林破壊もその大きな原因になっているようだ。人形や書類の置いてある棚は2段目まで水に浸かり、ぐっしょり濡れていた。濡れたものを拾い、干すべきものは外へ並べる。その後水を流して洗剤を振りまき、モップでゴシゴシやって水で流し、最後に消毒液をまく。かなり汚い水に浸かったので病気などが出ないようにするためだ。その調子でオフィス、トイレ、裁縫の部屋へと進む。久々の肉体労働にヘトヘトになってお昼休憩。

午後になるとまた何人か女の子がやって来て手伝ってくれた。やっぱり人手が多い方がはかどる。何とかメドがついて4時頃終了。「今日はいてくれて助かったわ」とルシアに言われた。2人の子とバス停まで一緒。今日はおやつもないしかわいそうだなぁと思ってたまたま持ってた日本の飴をあげたら「美味しい!」と喜んでた。1人の子は2個入り飴のうち1つだけ口に入れ、もう1つはお母さんにあげるんだと言って大事にしまっていた。  


Posted by passarinho at 21:06Comments(0)

2005年04月19日

日本紹介第二弾

今日は日本紹介の2回目。ブラジルにもいろんな問題があるけれど、日本にもあるよという話をした。今回も写真付きの資料を作っていった。自殺者の多さにはやっぱりみんな驚いていた。「ブラジルだったらもしお金に困ったら、自分じゃなくて他人を殺すよ」という発言にはちょっと固まってしまう。ここでは酒やドラッグのために簡単に人殺しをする、失業したくらいじゃ死なないよってその子は言っていた。日本ではきっと仕事を失うことをすごく恥かしく感じるんだろう、とかいろんな話になった。「ブラジルの方が人生楽しんでるみたいに見えるよ」と言うと、みんな大きくうなずいていた。

そしてホームレスの話。日本にはストリートチルドレンはいなくて、大人だけだということにはびっくりしていた。ブラジルでは子どもの方がずっと多い。「どうしてだろう」と聞くと、家庭に問題があるからだと言う。そういう子たちの中には、路上の方が家庭よりマシだと思い、家を出てしまう子がいるそうだ。実際には路上はさらに酷いのだけど…。その後は自由に雑談風。千円札を見せ、これで安いTシャツが1枚買えるくらいと言うと、その高さにえーっという声があがる。「給料は高いの?」「バスはあるの?」「どんな服装をしてるの?」etc.いろいろ聞いてくれて面白かった。全員というわけにはいかないけれど、興味を持ってくれる子がいるのは嬉しい。

昼食時、オランダから来ている子と少し話した。社会学を学んでいる大学生で、単位のためにではなく、個人的に興味があって1年休学して来ているという。7月まで全部で6ヶ月の滞在になるという。   


Posted by passarinho at 20:58Comments(0)

2005年04月15日

ある日のアルチ

まず朝のミーティング。ルシアからのお知らせで、明日の金曜日は会議のためにアルチはお休みとのこと。「えーまたぁ」と不満の声。これもいかにお金を集めるかについての話し合いなのだから仕方ないのだと説明していた。みんなの食事やいろいろなものをそろえるにもお金がいるんだからと。その後、1人の子が「もし明日休みなら代わりに今日遊びの日にしないか(金曜日は遊びの日なので)」と提案。賛成の声と反対の声が上がり、いろいろ意見が出されて、結局通常の活動の方がいいということになり、ミーティング終了。その後は、午後学校の試験があるので勉強しなくちゃという2人の子と一緒にいた。算数を教えたり、問題を出されたりして過ごす。人形の部屋で小さいカバンを作っていた子が1つ出来たものをプレゼントしてくれて感激。手縫いなのにとても上手。  


Posted by passarinho at 22:08Comments(0)

2005年04月12日

日本紹介

今日は、女子中学生モモコが話しているという設定で作った資料を使って、日本の学校生活について話をした。中学生なのに恋人がいなくてキスもまだという話への反応が大きいので、じゃあみんなは?と聞いてみたら、12歳でも恋人はいるし、ファーストキスも11歳とか13歳と早い。こっちの子は早熟だからなー。校則で化粧、ピアス、アクセサリー、毛染めが禁止されていることには驚いていた。ブラジルでは校則と言っても制服を着ることだけらしい。そして何と言っても、毎日生徒が学校の掃除することには一番びっくりしていた。ある子は「もし私が日本にいたら逃げ出すと思うなー」なんて言っていた。日本では子どもはみな学校に行き、親が働いてお金を稼ぎ、両親と暮らしている場合が多い、ということさえもブラジルとは対照的なこととして取り上げられるのは興味深かった。

その後ナザレがブラジルの教育事情を説明してくれた。公立校では各生徒に教科書は行き渡らず、先生がコピーしたものを(しかも有料で)配るそうだ。あるいはクラスでお金を集めて、40人で1冊買って使ったりするとか…。公立校で勉強するのはすごく大変で、そこから大学まで進むというのはかなり難しいらしい。またブラジルは文盲率の高さが大きな問題だという。貧しい家では子どもの頃からずっと働かなくてはならず、学校に通うことができなかったため、大人になってから小学校に行く人も多いという。

今日は午後のアルチにも参加。2時前にやって来た子はルシアに向かって機関銃のようにだーっと話し始めた。同居しているいとこが泥棒で捕まったらしく、家に警察が来て、その子まで連れて行かれ、いろいろ聞かれたらしい。何も知らないからすぐ解放されたけど、それにしてもショックな話だ。彼女はおばさんといとこ達とJurunas地区に住んでいるのだが、夜はずっとピストルの音が聞こえ、酔っ払い、喧嘩、泥棒etc.とひどいらしい。しかも危ないのは夜だけでなく1日中だという。ルシアいわく、週末にはいろんなことが起こるのでこうやって週の初め(火曜日)にはみんなその報告で話すことがいっぱいたまっているらしい。父親が母親に暴力をふるって母親が逃げ出したという話をしている子もいた。みんなそれぞれに問題を抱えている。
  


Posted by passarinho at 21:32Comments(0)

2005年04月06日

10代の妊娠

今日は人形の部屋の方にいた。女の子たちは洋服を縫いながらいろいろ話をしていた。1人の子は恋人がいるけどセックスはよくないよねということを言っていた。「Beijo(キス)、abraco(抱擁)、バイバイならOK。だって私まだ14歳だもん」。でもその子の友だちは妊娠してしまい、堕ろすようだという話をしていた。10代の妊娠はこちらではめずらしいことではない。そうしたらルシアが暴力で妊娠した場合をのぞき、堕ろすことはできないはずと言っていた。母体に危険があるかもしれないし…。アルチではこういう話題はふつうに出てくるのでもう慣れてしまった。

裁縫の先生がお昼をご馳走してくれることになってたので御宅へお邪魔した。雑談のときアルチの子が1人妊娠しているという話聞いてびっくり。8月か9月に生まれるらしい。そう言えば最近姿を見かけなかったけど…。「父親は何してる人なの?」と聞いたら、なんと泥棒だって。それに彼女はまだ15歳だし、うまくやっていけるのだろうか。裁縫の先生もとても心配していた。彼女はもうアルチには戻ってこないらしい。
  


Posted by passarinho at 21:00Comments(0)