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Posted by TI-DA at

2005年10月21日

第6回世界社会フォーラム

世界社会フォーラム」の第6回概要が決定したようです。

このフォーラムは2001年から、「経済のグローバリゼーションが支配する世界に待ったをかけ、もう一つの発展のさまざまな形を探求する」ために一年に一度世界のNGOが結集する場所を作り出してきました。第1~3回まではブラジルのポルトアレグレで、第4回はインドのムンバイで、第5回は再びポルトアレグレで開催されましたが、次回はこれまでとは異なり地域別のフォーラムを同時期に開催するスタイルとなるようです。より多くのNGOが参加できるように、地域間のつながりを深めるために、2006年1月にカラチ(パキスタン)でアジア会議、バマコ(マリ)でアフリカ会議、カラカス(ヴェネズエラ)でアメリカ会議が開催されます。

ブラジルのNGOが参加するアメリカ会議のテーマ、セッションは次の通りです。
(世界社会フォーラムニュースレターより抜粋)

1.社会の解放のための権力、政治、闘争
  運動、社会組織、政党、国家の新たな関係/抵抗の社会的実践/連帯と新国際主義/オルタナティブ構築のための大陸的状況と新たな課題

2.帝国主義戦略と人々の抵抗
  戦争のネオリベラリズムと帝国主義秩序/闘争の犯罪化と貧困、恐怖、テロと恐怖の文化/軍事的「協力」の政治/帝国主義支配の新戦略としての「文明の戦争」/南南関係/抵抗、不服従と平和への戦い

3.生命のための資源と権利
  略奪的文明モデルに対するオルタナティブ/生命を脅かす資本主義:地球温暖化と「自然」災害、生物多様性、砂漠化/資源へのアクセス、分配、保護への戦い:土地、生物多様性、水、種とエネルギー/先住民の自治と領地/都市の危機と分離、社会的排除と暴力

4.運動の多様性、アイデンティティ、宇宙的展望
  複数性と間文化性/先住民のアイデンティティとアフリカ出身の人々/永続する人種主義と植民地秩序の再生産/ラテンアメリカと地域アイデンティティ/知、精神性と間宗教的対話/性のアイデンティティと多様性/アイデンティティと若者文化/特別な必要性を持った人のための空間と権利

5.労働、搾取、生命の再生産
  北と南の欠乏、排除、不平等と貧困/移民と新たな搾取形態/児童労働/人身売買/生命の再生産のための非商業的方法/相互関係、先住民コミュニティ、世帯農業、連帯経済、連携と自治/「見えない」労働とケアの経済

6.コミュニケーション、文化、教育:民主主義的ダイナミクスとオルタナティブ  市民権の強化と参加型民主主義のためのコミュニケーション権/コミュニケーションの市場化とメディア権力集中への抵抗/コミュニケーションとオルタナティブ構築のための社会的課題/コミュニケーション、文化、教育における公共性の保護/反支配的な芸術生産/人々の抵抗としての社会文化的運動/教育への権利と学生のたたかい/反支配的教育モデルと民衆教育の経験
















  


Posted by passarinho at 18:02Comments(0)

2005年10月16日

パラ州の児童労働は75000人

パラ州には大都市は少ないので児童労働は少ない感じられやすいですが、農業に従事する子どもは多いです。たぶん、この統計よりも多いはずです。文中の「未成年研修雇用法」は、矛盾していると思われますが、子どもが働かなければ生活が成り立たない家族が存在する現実にかなった法律といえます。正規に雇用されていれば、賃金の未払いや劣悪な労働条件、不当な解雇にあう確率が低くなるからです。あくまで比較の問題ですが・・・。CEDECAで行なっている児童労働に関するデータがさまざまなところで使われているようです。

-- 以下、O Liberal Online の記事より抜粋 --

5歳~15歳の子ども75000人以上がパラ州で労働に従事している。パラ州のこの年齢層の約6.76%の人口に相当する数である。大部分がインフォーマルセクター(正規に雇用されていない状態での労働市場)で働いており、このうち33.75%は賃金すらもらっていないという。これらのデータは、労働基準監督局がIBGE(ブラジル地理統計院)の2002年度家計サンプル調査をもとに提出した「児童労働指標図」の資料による。

労働基準局長ジョルジ・ファリアスは、本報告書を児童労働問題に関係する政府機関に配布し、問題の解決と予防策に取りかかる。パラ州のどのムニシピオ(市町村)にも児童労働は存在し、マンジオッカ(タピオカ芋)の栽培、アサイの精製、漁業、牧畜、材木切出、製材所などで働いているとされる。イガラペ・ミリやトメアスの胡椒、カピタンポッソやイリテュイアのオレンジなど、多くの特産物の栽培にも従事している。アウタミラをはじめとするごみ廃棄所でも働く子どもは多い。

石炭工場や陶器製造所など子どもに身体的危険の伴う仕事の多くは、その仕事に従事している家族が子どもを労働力として使うことによって生じている。一方、児童労働を禁止する条約を規定しているムニシピオもあり、そうした場所では数値は減少している。エマウスの調査によれば、ベレンでは13歳以下の子ども1960人が小売業や行商人として働いているとされる(2004年)。

連邦政府のPETI(児童労働撲滅プログラム)によって、子どもを学校に通わせることを条件に農村地域の貧困家庭には月25レアル(約1250円)、都市の貧困家庭には月40レアル(約2000円)が支給される。社会教育活動に参加する子どもがいれば一人につき37レアルの給付金が連邦政府からムニシピオに提供される。このプログラムはパラ州の142ムニシピオで実施され、総額約300万レアルの給付を受けている。

14歳以上の子どもの場合、労働手帳を支給された正式な雇用関係下での労働の場合に限り、未成年研修雇用法(Lei do Menor Aprendiz:法律第10097号)により「研修」扱いとして労働が許可される。
労働基準監督局によれば、2004年度に「研修」として登録された未成年は1284人。監督局の目標はこの数値を20%増加させることである。本法律により、今年1月から9月までの間に1000人以上が登録されている。

Menores que trabalham são 75 mil no Pará (11/10/2005)  


Posted by passarinho at 02:45Comments(2)

2005年09月13日

第3回ECPAT国際会議

9月8日から10日まで、リオデジャネイロで「第3回ECPAT(子ども買春・子どもポルノ・性的目的のための子どもの人身売買を終わらせる会)国際会議」が開催されました。Cedecaエマウスのマルセル・ハゼウ(
Marcel Hazeu)が参加しました。ECPATは本部がバンコクにある国際NGOですが、こうした国際会議がブラジルで開催されることは多いですね。以下、9日付のO Liberal on line からの抜粋です。

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子どもの性的搾取を告発する国際NGOのECPATの第三回国際会議がリオデジャネイロで開催され、67カ国から200人の専門家が出席している。ブラジルからはパラ州、リオデジャネイロ州、ブラジリア、バイーア州のNGOが参加している。パラ州からはCedecaエマウスのマルセル・ハゼウが参加。ECPATアメリカ支部代表モニカ・ダレール(ヴェネズエラ)は「政府は性的に搾取された子どものケアや売春の予防には力を入れているが、買春の需要については未踏」とし、子どもの搾取する側の調査が必要と主張する。ベルギーとペルーでの調査によれば、買春者の特定は困難で、さまざまなケースが混在している。また、少なくとも6~7歳の子どもに対する買春はないとしている。被害にあっているのは多くは15~17歳の子どもたちであるが、8日にはサルバドールで「ブローカー」経由で売春をしていた13歳の女の子が性的暴力を受け死亡している事件が起きている。


Para na linha de frente contra exploracao infantil
http://www.portalorm.com.br/oliberal/interna/default.asp?codigo=96038&modulo=251 (09/09/2005)  


Posted by passarinho at 10:15Comments(0)

2005年08月30日

グランジ・コレッタの新しい形

嬉しいニュースです。グランジ・コレッタの日、たくさんの人たちが不用品をわざわざエマウスまで持ち込んでくれたようです。以下、o Liberalより抜粋です。しかし、70年代以降地図が変わっていないって、いったい・・・


中止となったグランジ・コレッタの開催日、エマウスの本部まで多くの人々が自主的に不用品を持ち込んだ。朝八時に門が開くや否や、寄付物品を持ち込む人々や車が往来し、電化製品、おもちゃ、自転車、衣類などが寄付された。午後1時までに50台以上の車が着いたという。電子レンジ、扇風機、電話を持ってきた老夫婦は「毎年寄付しています。今年は引き取りに行けないけれど持ってきてもらえれば、ということだったので、そうすることにしたんです。」と話す。

サンタレンの公務員のヴィセンチナ・コスタさんは、今回初めて天井型扇風機を持ってきた。「そんなにたいしたものじゃないけれど、何かの足しになればと思って。でも本当は引取りに来てもらえたほうがもっと多くの人が寄付すると思います。」

エマウスの社会教育者ナラグアスによれば、グランジ・コレッタの開催には90台のトラックと2000人のボランティアが必要だが、今年はそれが達成できなかったということである。「去年は開始ぎりぎりになってトラックを借りることができたけれど、今年は同じリスクを冒すことはできなかった」ナラは続けて話す。「でも、今回をきっかけにして私たちが出向く習慣が変わるかも知れない。町の人々はこうして集まってくれたし、来てくれたことによって使えなくなったモノだけじゃなくて不必要になったモノだって寄付できることに気づいてくれたかも知れないし」

だからといってもう従来のスタイルがなくなる訳ではなく、今後も引き取り型のコレッタは続行するとのこと。これからの一年は、不用品回収の新しいルート設定のための準備期間となる。「ベレンの町はどんどん大きくなったのに、回収ルートの地図は70年代のまま。来年は開催できるように準備を始めます。」

O Liberal - Povo leva objetos a sede do Emaus (29/08/2005)
http://www.portalorm.com.br/oliberal/interna/default.asp?codigo=93722&modulo=247  


Posted by passarinho at 12:43Comments(0)

2005年08月28日

グランジ・コレッタ中止のようです

以下、O Liberal on line より要約しました。残念。今、いろいろと組織改革しているので大変なのだと思います。でも、みんな楽しみにしていただろうになぁ。なんと、ナラがコメントしてる!

 今年のグランジ・コレッタは中止―33年の間、二度目の中止となる。エマウス側は、必要な数の車両(トラック)が手配できなかったことが理由であり、8月の最終日曜日、パドリ・エウチキオ通りの校舎に持ち込んでもらえば不用品は受け入れる。団体から訪問することはないので、偽業者がエマウスを名乗って尋ねてきても渡さないようにとのこと。エデュケーターのナラグアスは「レプブリカ近辺の水路の整備が不十分で浸水が頻繁に起こり、トラックでの運搬が昔のようにスムーズにいかない。せっかく集めた不用品も被害を受ける可能性があり、そのようなリスクを抱えたままイベントを開催するために100万レアルを費やすのは難しい。しかし、不用品が集まらないと、職業訓練の材料が手に入らなくなるし、安いリサイクル品を求めている地域の人々へのニーズにも応えられないのでエマウスにとっては打撃」とコメントしている。

O Liberal - Emaus suspende a coleta deste ano (23/08/2005)
http://www.oliberal.com.br/oliberal/interna/default.asp?codigo=92324&modulo=247  


Posted by passarinho at 14:47Comments(0)