黒人覚醒の日

passarinho

2004年11月23日 20:55

先週の土曜日が黒人覚醒の日ということで、学習室でブラジルの黒人の歴史を描いたビデオを見た。奴隷として連れて来られた彼らがまったく人間扱いされていなかったことがよくわかった。テープが古くて中断することもあったけれどみんな真剣に見入っていて、終わった後に感想や意見を述べ合った。ブラジルは法律で平等が謳われているけれど、現実には差別問題がある、お金持ちはいつも白人、貧しいのは黒人というパターンができてしまっている、肌の色や髪の毛などで差別されることがあってはならない、みんなそれぞれ違うのだし、だから世界は豊かなのだから…。人種問題については、その場に1人だけいたnegra(黒人)の子が特に熱心に質問をし、意見を出していて、自分の問題として捉えているという感じを受けた。

終わりの方で、ルシアが私を指して「彼女もここで差別感を感じることがあったそうです。どうして? 彼女はnegraでもないし…」と言って話を振ってくれたので、前から気になっていた「つり目ジェスチャー」について書いてきた文章を読んだ。悪気がなくやっているのはわかるけれど、他の国ではあのしぐさに蔑視の意味が含まれることもあり、それに気持ちのいいものではない、そのことをわかってほしいと説明した。女の子たちだけでなく、大人のエドュカドーラや先生までも知らなかったようで、そちらの方に驚いてしまったが、でも話せてよかった。終わってから、歴史の先生が「話してくれてありがとう」と言ってくれた。

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